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IOが進めている企業改革には多分にドラマ性がある。
このドラマは21世紀という厳しい競争の時代を迎えて、どう生き延びていったら良いのか考えあぐねている企業や経営者に何らかの指針を示唆してくれるかも知れない。
しかし反対に、ここまでやり抜かなければならないのかという、あきらめの気持を抱かせるかも知れない。
26Z元気づけられることは、IOは特別な会社ではないということだ。
小売業としては、規模はともかくとして平均的な会社だ。
その平均的な会社のIOが、ITと接点を持ったことで、この壮大な変革のドラマのシナリオができあがった。
もしITが絡まなかったら、読みごたえのあるシナリオはできあがらなかっただろう。
これでおわかりの通り、このドラマにはITという21世紀の旬のテーマが重要な役割を演じている。
WMの「リテールリンク」を知っている人にとっては、IOのIT戦略は特別なものではないことがわかるだろう。
その通り、IOがやろうとしていることは、考え方はWMと共通している。
しかし日本の小売業で、WMと同じことをしているところはない。
そういう意味では、IOは日本の小売業界を代表する企業になる可能性がある。
このほかのドラマ的要素としては、IOは照準を国内のライバル会社ではなく、一気にグローバルリテーラーに当てていることだ。
これは乱暴な話に聞こえるが、一気にグローバル化した21世紀の小売業界の競争を反映している。
平均点または平均点以下の企業が、グローバルリテーラーに何年後かに変身するとしたら、これはドラマではないか。
日本の小売業で、グローバルリテーラーになることを宣言し、またグローバルリテーラーに果敢にも戦いを挑もうとしている会社はIOしかない。
IOがドンキホーテになる可能性がないとは言えない。
しかしこの壮大なドラマは、精綴に体系づけられており、リァリティがある。
可能性としてはドンキホーテになる恐れはあるが、私はもちろんそうは思っていない。
ここでIOを取り上げたのは、実現できる、そう思ったからだ。
IOにとって、これが実現できるかできないかという質問は意味がない。
生き延びるにはここまでやらないと生き延びることができないことが明白だからだ。
やり切ることだ。
IOが最も不得意なやり切る力が今、試されている。
やり切ることで、IOはまったく違った企業グループに生まれ変わるはずだ。
IOはこの変革をやり抜くことによって21世紀の日本の小売業界の主役になる。
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